カニャダ・レアル

スペインのマドリード市内から車でわずか15分ほど、長さ16km、幅75mの「ヨーロッパ最大のスラム街」、カニャダ・レアル(正式名称:cañada real)。

先日テレビ番組「クレイジージャーニー」で丸山ゴンザレスさんが訪れていた街です。

街の中はSector1~Sector6まで分かれており、数字が大きくなるほど危険度が増していくそうです。

暴力事件や殺人事件も後を絶たず、麻薬取引の温床となっているのだとか。

番組内では、実際に丸山ゴンザレスさん率いる番組スタッフがSector6まで進出していました。

——————————以下、番組内で放送されていた内容です。——————————

■Sector1

街の入り口に到着したが、想像していたスラム街の様子とは異なり、一見普通の田舎町といった街並み。丸山ゴンザレスさんも拍子抜けといった感じで、すぐさま次のSector2へ移動。

■Sector2

ここもSector1と特に変わりなかったので、すぐさまSector2へ。街には人影が少ない様子。

■Sector3

急に道が悪くなる。街を歩いていると、街人発見。話しかけてみると、家の中に案内してもらうことになった。丸山ゴンザレスさんが、庭に大きな大麻の木がなっているのを発見。ベビーカーと大麻の木という、シュールな画が撮れる。どことなく、案内してくれた街人もテンションが高いように感じる。スペインでは売買目的ではない個人の利用目的であれば、マリファナは合法のようです。

■Sector4

街の雰囲気はあまり変わらない。街の少年(20前後?)3人組を見つけて、Sector5~Sector6の話を聞くが、「行ったことが無い」とのこと。

■Sector5

相変わらず人影の少ない町中を歩く中で、銃声のような破裂音がする。窓ガラスが破損した車を発見する。近づいてみると、車の中には女性が眠っていた。薬物中毒かもしれない・・・。

■Sector6

いよいよSector6。大通りに出ると、自らを神父と名乗る人物に遭遇。神父によると、Sector6はとても危険で、約1.5km先が麻薬の密売が頻繁に行われている、とても危険な地域とのこと。

神父の言葉にも動じず、約1.5km先まで突き進む丸山ゴンザレスさん一行。間もなくして、街人に出会うが、「立ち去れ」と言われてまともに取り合ってくれない。その周辺にいる人間も同様で、取材に応じれくれる気配など無い。周辺を見ると、麻薬を服用する際に用いられる注射機やライターが転がっているのを発見。その後少し歩いたところで、数人の男が怒鳴りながら近づいてくる、逃げようとしたところ、一人の男がカメラマンのカメラを蹴り落とす。蹴り落とされたカメラをすかさず拾い上げ、尻尾を巻いて逃げ去る丸山ゴンザレス一行・・・。

Sector6からしばらく戻った所で再びカメラをまわす。丸山ゴンザレスさん一言。

「Sector6、別格でしたね、、、。」

(多少表現が違ったかもしれませんがこんなこと言ってました。)


見ていて不安でしたが、観光では行きにくい場所にどんどん突き進んでくれる丸山ゴンザレスさんを見ているのは他の番組には無いスリル感を与えてくれたので、とても楽しめました。



◼️カニャダ・レアルについて

出典:http://www.madridcode.com/

人口300万以上を有し、世界でも15番目の規模を持つとされるマドリードの優雅なイメージとはかなり対象的なイメージのこの街。約40,000人が住むこの街(集落?)には、学校はおろか、下水道、排水システムなどのインフラはまったくありません。テレビの中でもありましたが、道も舗装されていないようです。住民の多くはポルトガル、ルーマニア、モロッコ、南米からの移民で構成されているのだとか。

この街は違法薬物取引としてもかなり有名なようです。バイヤーが車に乗って活発に行き来しており、マドリード全体の90%の違法薬物はここを介しているのだとか。カニャダ・レアルの1/4は麻薬集団によって支配されているという話もあります。

薬物や暴力によって支配されているカニャダ・レアル。政府側も麻薬の密売所となっているこの場所を放っておかないとは思いますが、しばらくは面白半分で近づいたりはしない方が良さそうです。



あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です