ボゴタ

コロンビアの首都ボゴタ。

標高2,640mの高山都市であることから、「天空都市」とも表現されることがあるようです。

気候は一年中春のようで過ごしやすく、多くの観光客が訪れます。

ここボゴタには「黄金博物館」があります。

出典:http://feninjer.com.br/

(・・・前置き始まり)

コロンビアに伝わる黄金郷(エルドラド)伝説をご存知でしょうか。

1430年台の終わりからおよそ100年続いたインカ文明。1400万人を超える人口を擁したこの文明は、石造技術や農耕栽培の他、金や合金の精錬技術にも優れていました。

アンデス山脈一帯は鉱山資源が豊かであり、インカ帝国時代には金銀の財宝を蓄えていたそうです。

後にその財宝の存在は他国に知れ渡り、1530年代、コンキスタドールと呼ばれる征服者たちの侵略によって財宝は奪われ、インカ文明はその歴史に終わりを告げることになりました。

ちなみに、エルドラドとは「黄金の人」、「金箔をかぶせた」という意味をもつスペイン語です。

なぜスペイン語?そしてなぜそのような意味なのでしょうか?



時は移って16世紀、スペイン人がコロンビアを侵攻します。

その当時、コロンビアではチブチャという先住民が最大の勢力を誇っていました。チブチャの民族では、王位継承の際に独特の儀式が行われていました。

その儀式というのが、継承者が金粉を全身に塗っていかだに乗り、神が住むとされていた湖の中心で捧げものとして積み込んだ財宝とともに船もろとも湖に沈むことで身を清める、というものでした。

その儀式の存在を知ったスペイン人が「エルドラド」という名を名付けたとされています。

その儀式自体はスペインの侵攻を機に途絶えたとされています。

しかし、黄金郷があるという伝説はヨーロッパでその後も語り継がれました。

今でもアンデス山脈の一帯は現在でも鉱山資源が豊かで、コロンビアで採れる金とプラチナの量は南アメリカトップになっています。

このように金にまつわる伝説を持つコロンビアですが、そもそもこの話は本当なのでしょうか?

全身に金箔を塗って財宝を湖に沈めるなんて、、、そんなもったいないこと本当にしてたの??

と思う方もいるかもしれません。

事の真実についてですが、実は、実際に当時の財宝が見つかっているんですね、、、。

前述した儀式をチブチャが催していたとされる湖はいくつかあり、そのうちの1つは首都ボゴタ北部の町「グアビアータ」にあるグアビアータ湖です。ここで、湖の底から数々の金細工が見つかっています。

(・・・前置き終わり)

その金細工の1つで儀式の様子を表しているとされる「黄金のいかだ」が、コロンビアの国宝として「黄金博物館」に展示されています。

出典:https://www.mycolombianwife.com

めちゃくちゃ精巧な作りですよね、、、。この「黄金のいかだ」からだけでも、当時の精錬技術がかなり優れていたことがわかりますね。

その他にも、館内には黄金伝説にまつわるたくさんの展示物があるようです。

出典:https://www.dauntlessjaunter.com/

出典:https://www.austinadventures.com

他にもボゴタにはボリーバル広場、カテドラル大聖堂、モンセラーテの丘などの人気の観光スポットが数多くあるようです。

自然の絶景もいいですが、たまにはこういった博物館に足を運んで、その土地の歴史に触れてみることも景色とは違った楽しみ方ができそうで良さそうです。

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